リンク集@ねんねこ保育園

旧ねんねこ保育園に関するリンク。自分のための備忘録です

推進員さんの手記(文字起こし抜粋改行、一部伏せ字にしたもの)

 

 

今まで匿名で着手していた理由はひとつ。 殺到する問い合わせにかける時間がないから。

わたしの目的は、今いる猫が暮らす環境改善。

システム再構築、まずは規模縮小を目指し、 可能ならゆくゆく保護活動からの完全撤退。 代表、副代表の生活の立て直しを視野に入れて 目指していました。

全く表に出なかったから何をしてたの?と思う方もい ると思います。

目的を達するために必要であれば表に 出ますが、わたしが着手していた最中はまだその時期 ではなく、最初に書いた理由もあり今に至ります。

 

着手期間は2月5日~3月31日ですが、この期間は内部 を整するので精一杯。

匿名にしていても問い合わせ は多く、1週間ほぼ徹夜みたいな時期も多分にありまし た。

内部の整頓とはの管理や譲渡方法及び内容、お 金の管理など整理するのがとても大変な状況でした。

膿を出すためと支援依頼を出来る状態ではないと判断 して完全ストップしました。

このことによる不安も大 きかったのではと思いますが、代表の精神状態が不安定 でしたので話を聞いたり色んな人に相談や報告したり ケアも必要でした。

センターと情報共有をしたり、猫 の引き取りを確約してもらったり。 とにかく内部整理でいっぱいでした。

 

ある日、シェルターXでお掃除のボランティアをさ れている方から「しっぽの先がおかしい猫がいる」と 相談が。

写真を見ると壊死して見える。

慌てて協力関 係にある獣医師に相談。

早急な処置が必要だったので 代表に報告、その日のうちに医師に託しまし た。

壊死は免れてましたが尻尾の付け根まで化膿して おり、治療が遅ければ自己排便が出来なくなる可能性 もあったと。

一般的な医療では断尾を選択されること が多いですが、協力医師は断尾をしても予後が不安 定で手術を繰り返すことが多いこと、そもそも短い尻 尾なので何度も手術が出来ないことを懸念。

断尾はせず、皮膚再生治療をして皮手術をしようとなりまし た。

 

時は流れ、代表や副代表が職を増やして前向きに 取り組み始めたように感じ、

わたしに出来ることとし て獣医師と話し合って治療中の猫の引き取りをセンタ 一と協力者Kさんを介して提案しました。

当初、返還時に 医療費を支払ってもらう話でしたがそれも無しで。

結果、私宛てではなく医師なら所有権放棄 をしてもいいという回答が。

早速そのように進め、先日所有権放棄書を獣医師が受け取りましたので これをもってシェルターXのレスキューから完全撤退とします。

この撤退はレスキューに新しい選択肢が 増え、それを代表と副代表が選択した結果で、先方の希 望であることをご理解ください。

 

わたしからの報告時期が今になったのは前述の猫の所 有権放棄手続きが5月から話し合いを始め7月の今まで かかったからですが、

今更ツイートしたのは最後まで 名乗らないつもりは当初からありませんでしたし、

情 報発信もしていなかったので締めくくりと合わせてに はなりましたがしておこうと思ってのことです。

ほんと、今更ですけど。

 

わたしが知る限りでは1月から3月末までに8頭の猫が死んでいると聞きました。

原因は様々だけど医療を施すタイミングが遅いのは明らかでした。

感染症に対する危機感も低い。

「こんな状態なら保護されない方が 自由にのびのびと生きられたのではないか」 と初めて感じた。そんな現場でした。

何年か前にキャリア猫の 預かりを依頼した時に口酸っぱく感染症対策について クドクドとキレられるまで話したつもりだったけど、 伝えて実行してもらうのは難しいものなんだと痛感。

わたしもシェルターX代表も獣医師ではないから素人と 言えば素人です。

だけど、学んで意識を高めることは 出来る。

猫が穏やかに楽しく暮らせる手伝いをしたい のならド素人みたいに猫を集めて囲っておくだけでは いけないと思う。

わたしたちの活動に賛同してチカラ を合わせてくれる方々にも申し訳が立たないし、わた しは誇りを持ってこの活動をしているから、いのちを 軽視したような扱いをしていたことは腹立たしい。

いのちの尊厳を大切にしようよ……と思って、意識から改 善する取り組みをしたつもりです。

叶ったかはわかり ませんが。

 

いずれにしてもこんなこと起きちゃいけないことです。

一生懸命きちんとされている活動者さんもいるのに その方たちの活動まで疑われてしまうと思いました。

方針や範囲や規模が違ってもわたしも同じ活動者。

ただでさえ猫が飽和しているのに更に居場所がなくな ってしまっては大変だと気持ちを引き締めて着手しま した。途中退場となりましたがご協力いただいた皆様ありがとうございました。

 

 

 

わたしの着手時期の出来事を時系列的に書いてみます。

【2月5日】

ある人からわたしにシェルターXについ ての相談がありました。

それ以前にも数名から仲裁に 入って欲しいとお話しがありましたが、

当人同士の問 題だからと断っていました。

ですが、この人からの話 は別だと判断したので詳しく話を聞いて受けること に。

すぐ動物愛護センター(以後センター) に 相談してアポイントを取りました。


【2月8日】

シェルターXの代表者に連絡。

事情を聞き、この状況は行政に介入してもらった方が いいと話して

代表、副代表、わたしの3人でセンター に行くことを決めました。

本当は当時 Twitter でシェルターXに提議されていた方を誘い、シェルターXの不信感や 自分の目で見たことを話してもらうことでシェルターXを閉鎖へ導くきっかけになると話しました。

その 方は預けた猫を死なせた代表にかなりお怒りだっ たので。

しかし、何故自分が行かないといけないのか わからないと拒否されました。

あれだけ SNSで異議申 し立てされていたから本人同士で、しかもわたしと行 政を証人に立てた話し合いは有意義だと受け取ってく れるものと思っていたので拍子抜けしました。

【2月10日】

3人でセンターへ。 今の状況や今後の見通しを相談に。

わたしは代表の推進員辞退やシェルター視察、猫の引 き取りを取り付けたかった。

事前の打ち合わせ通り代表は推進員の辞退を申し出 て、猫の頭数を減らす協力をセンターに求めました。

現在の収容頭数やその内訳 (飼い猫と保護猫、譲渡可能 や療養中など) を聞きましたが、

ザクっとしか把握出来 ていませんでしたので、それを明確にすることや個体 管理の義務とやり方なども。

 

びっくりしたのが、副代表が今期推進員に立候補していて面接まで終わってい たことでした。

辞退を勧めましたが

「逃げてはいけな い。最後まで責任を取らないと」

と拒否。

 

これ以上説 得しても仕方ない感じだったので一旦保留。

推進員の 意味、わかってるのかと疑問でした。

この日はセンタ 一になんとか猫の引き取りを視野に入れて介入しても らう話を取り付けました。

そのあと喫茶店で話しました。

大人ふたりがほとんど仕事せず、安定した収入が少ない状態でシェルター運営をするにはリスクが高すぎる から

どちらかひとりが大黒柱にならなければいけない ということや(副代表は週に何日か働いていた)

副代表 の推進員辞退、今後の新規引き取りはしない約束をし ました。

 

【2月13日】
引き受け時から白血病を発症していると診断されてい た猫が死んだ。

引き取って10ヶ月近く経っていたと思 うのでセンターで聞いた時に長生きして欲しいねと話 したばかりだったので驚いた。

この猫は2階で皆と一 緒に暮らしていたけど、ケージをぐるりと包んで飛沫 などが飛ばないようにはされていた。

おそらく感染拡 大はないだろうけど、万が一を考慮して2ヶ月後に全 頭キャリアチェックをすることを決めた。

【2月14日】

シェルターX訪問。 新築みたいな戸建てで驚く。古い建物を勝手に想像し ていたから。

2階の二間を繋げた中にたくさんのケージ と猫。すごい匂いがすると覚悟していたが、臭く無 い。本当にびっくりするくらい臭くなかった。

猫たち もじっくりとはいかなかったが見せてもらい、気にな った1匹を翌日病院に連れてもらうよう依頼。(完了確 認済)

わたしはシェルターを運営しながら縮小する方向 で進める段取りで動いているので、

猫の健康管理、讓 渡内容や方法、掃除のことや部屋のレイアウト、猫を1 匹ずつ全部写真に撮ってきちんとした個体管理書を作 る話(二種の義務) など、今後について話した。

 

【3月6日】
オリベという引き取って1年の猫が死んだ。

少し前にこ の猫がいることを知り、治療をすすめるまで特に何も されていなかったと聞いた。

何故か問うと 「依頼主か ら何かあっても自然のままにしてくれたら良いと言わ れていたから」だと聞いた。

自然のままに、ほど曖昧で怖い言葉はない。

積極的治療ではなくとも日々を出来るだけ穏やかに過 ごせる処置を施そうとは思わないのかと話した。

もちろんすぐ病院に連れて行くようお願いした。

1週間ほどだろうか。お掃除ボランティアさんの協力も あって通院した。

動かなかった彼が、移動中にキャリ 一から上半身を出して景色を見たりするまでになって いたがあえなく亡くなった。

【3月7日】

シェルターX 2度目の訪問。

わたしが活動開始から色々教わった先輩にもレスキュ 一について相談していました。

先輩がお知り合いと一 緒に見に行こうかと提案してくれたのでお願いしまし た。

客観的な感想や注意点などを代表と副代表に話し てくださり、わたしはお掃除ボランティアさんたちか ら猫の状態や質問を受けました。

とても良い機会に恵 まれたと思いました。

この日先輩たちが撤収したあと、金銭の管理が不透明 過ぎる点の改善案として、

わたしが間に入って関与す る提案を代表にしました。(お掃除ボランティアさん1 名同席)

内容は、ご支援金の受け取りと報告、管理を 私が。

シェルターXに関係者(代表・副代表・ボランテ ィアさん3名の計5名)だけが触れる財布を作って決ま った金額を入れておき、立替清算や買い物や通院など 必要時に使えるようにする。

(実際立替があったりし た) 帳簿についてはボランティアさんのひとりがパソコ ン操作がサクサク出来る方だったのでしてもらう。

こ れで仕事がひとつ減って、尚且つクリアになるけどど う?と。

「考えたい」 という返事だったので、そうだ ねとその日は解散。

そのあと返事もなくそのまま今に 至ります。

この後、30頭を引き上げるというレスキューが園長たちに直接持ちかけられ、

ふたりがそちらを選択したい と言うので半ばごろから撤収の準備を始めた。

副代表の推進員就任に関してはその後、辞退されまし た。

代表も辞任しています。

猫の引き取りが行われた ことで保護崩壊扱いになり、譲渡ボランティアには2 度となれないそうです。